教室を開こうと思ったら、まずは資格を取ろう!と考える方はとても多いです。
この記事をお読みの方も、「自宅で教室を開くのに資格って必要なのかな?」と迷いや不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、自宅で教室を開くために資格は必須ではありません。
私自身、表向きには資格をあまりアピールせずに活動してきました。(つまり資格の有無があまり影響しなかったということですね)
資格を取得するには、それなりのお金と時間と労力を必要とします。
今は取得してもほぼ意味のない資格もたくさんありますので、ここは賢く判断していきたいところですね。
この記事では、私自身が9年間企業や自宅で講師を勤めてきた経験から、資格があった方が良い場合と、無くても大丈夫な場合を解説していきます^^
自宅教室で、資格があった方が良い場合
まずは、資格を持っておくと、何かしら有利に働く場合をご紹介します。
資格が開業の必須条件である
自分が教えたいことを教えるために、特定の資格が必要な場合は、迷わず資格取得しましょう。
当たり前ですが、その資格がないと何も始まらないですもんね^^;
具体的な事例で、私の知り合いにアロマの教室を開いている人がいました。
その人は、単にアロマの教室をしたいのではなく、M社のアロマの良さを伝えたい!という想いが教室開業に繋がったそうです。
そしてM社のアロマを使ってビジネスをする場合(人に何かを教える場合)は、必ずM社が認定する資格が必要でした。
こう言った場合は、迷っているのが勿体無いのでサクッと資格取得をクリアした方が良いですね。
全くの初心者である
実績もない、経験もない。
そんな新たなジャンルで一念発起して教室開業を目指す場合は、「資格」があった方が、お客様からの信頼獲得のために有利です。
全くの初心者が独学で1から学ぶのははっきり言って無謀です^^;
(それができるのはごく一部のセンスある人のみです。ここは目指しても現実を見て落ち込むことが多いので、お勧めしません)
ただし!資格を取ったから安心という意味ではなく「お客様の信頼を得るための手段の1つ」程度に捉えておく必要があります。
大切なのは、資格を取得して、そこからどれだけ実践し、自分で学びを深めて(専門性を深めて)いけるかどうかという部分。
初心者さんに取っての資格取得はそのジャンルでこれからビジネスを展開していくための入場切符程度に捉えておき、資格に依存しないことを心がけましょう!
資格に希少性・社会的権威がある
その資格を持っているだけで「ああ、ちゃんとした方なのだな」と周囲から認知されるものや、一定レベル以上でないと取得することができない資格などを指します。
資格を取得するハードルが高いものは、その資格を持っているだけでもかなり有利に働きます。
周囲から見た「印象」ってとっても大切ですよね。
私は新人講師の時に「管理栄養士です」と言うだけで明らかにお客様の反応は変わりました。
素人では持つことのできないレベルの資格であれば、確実に有利に働きます。
一方で、このレベルの資格を取得するにはかなりの時間やお金を費やすことがほとんど。
あなたの教室にそこまでのレベルが必要か?
という部分は冷静に判断するようにしましょう。
資格を持っていること自体にメリットがある
資格を持っていることで
- 仕入れがしやすくなる
- 有資格者しか得られない有料な情報を手にいれることができる
- 特別な学びを得ることができる
というような「有資格者である」こと自体が自分のメリットになるから取得するというのも1つの選択肢です。
私が昔販売していた資格で、一度取得すると今後その企業が販売するメニューは全て見放題!という太っ腹な資格がありました。
(しかもそのコンテンツを使って開業することもできる)
これだったら、アイデアに困ることがありませんね。
コンテンツを作るのが苦手な人にとってはものすごく大きなメリットになります。
もちろん、あなた個人に取ってお得でも、あなたの教室にとって特にメリットが無ければ取得する必要はありません。
(今回はあくまでも自宅教室で必要な資格について考えているため)
自宅教室で、資格がなくても良い場合
次は資格がなくても良い場合をご紹介していきます!
資格以外にスキルや信頼を証明できる
私の場合はまさにここでした。
資格ではなく、過去の実績でスキルの証明や信頼の獲得が可能だったので、特に開業時に資格をとるかどうかで迷うことはありませんでした。
元々あるジャンルで働いていて、その後同じジャンルで独立して教室を開く、という流れの方であれば、資格がなくても十分通用します。
実力や実績をすでにお持ちの方は、そのまま実力勝負で行きましょう
(もちろん新たな学びを得たり、日々スキルは高めていく必要はあります^^)
お金を払えば取れてしまう資格である
今はあらゆる資格が乱立しています。
え?そんなものにも資格があるの??何て感じるものも、あったり、無かったり…(どっち)
資格を売るというビジネスは、単価も上げやすく、収益化もしやすいのでどんどん皆が参入するんですよね。
それ自体が問題では無いのですが、やはり「名前だけ」の資格が多いのも現実。
でもそう言う取得のハードルが低い資格って、「教えたい人(資格を持っている人)」は溢れていて、「教わりたい人(生徒さん)」がいない、なんて悲しいパターンも多いです。
(企業で資格を作ったり販売したり、それを生業にしている知人も多いので、感じていることです。)
そういった資格が悪者という意味ではないのですが、上手に利用できる見込みがない限りは、そのような資格を取得するメリットは無いと言えます。
不安の解消のために資格を取得する
資格を取得する理由で、かなり多いのがここではないでしょうか。
「持っておいたら安心」
「何かに活かせるかも」
といって、あらゆる資格取得に夢中になる人は少なくありません。
しかし、不安解消のためだけに資格を取得するのは絶対におすすめしません。
なぜなら、資格を取得しても、実際にあなた自身が行動して、スキルを高め、人に喜ばれる何かを提供しなければ、本当の意味で自信はつかないからです。
不安解消のために資格を取得する最大のデメリットは取得すること自体がゴールになってしまう、という事です。
資格を取得する場合にはきちんとした「目的」があることが大切となります。
まとめ
今回は自宅教室の開業時に、資格があった方が良い場合と、無くても大丈夫な場合を解説しました。
資格は、自分や教室(生徒さん)にプラスになると思ったら取得したらいいし、プラスになるものが見当たらなかったり、不安を解消するためだけの手段になるのであれば取得しなくてもいい(というか取得しない方がいい)というお話でしたが、何か参考になれましたら幸いです。
それでは、ありがとうござました^^